●あらすじ
10巻の回想後、家を出たジョニィは行く場所もないので金持ちのおじさん(ホモ)に拾われました。で、ご奉仕を条件に住みかやご飯をゲットできることになったので早速することにしました。
↑そこまでを書くのが面倒なのであらすじで済ませてみた。

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今回、本当にエロしかありません。
それとやっぱり、その辺の男が攻めの無理矢理系です






















 嫌悪感からか、初めて間近に見る他の男の性器はとてもグロテスクに見えた。ジョニィにも同じものがついているはずなのに、ごく緩く首をもたげる濃い色のそれは、吐き気を覚えるほどに醜悪に映る。
 誘われただけで、あくまで決めたのは自分だ。もう覚悟もしたつもりだった。けれどやはり、いざ性器を目の前にすれば怯んでしまう。
 それでも行く場所のない身では男に従うしかない。ジョニィは豪奢な椅子に深く腰掛ける男をちらりと見、短く息を吐き、竿の部分へ舌を伸ばした。先端には口をつけたくなかった。どうせすぐ、舐めることになるけれども。
「んっ……」
 舌をおずおずと伸ばし触れた瞬間、性器が小さくビクリと反応した。驚いて身を引いてしまいそうになる。しかし、ついさっき、性器をズボンから出したときにも思わず身を引き、笑われたばかりだ。これ以上怯むような態度を見せることは、絶対にしたくなかった。一人で生きると啖呵を切ったのだ。こんなことで怖がる子供だとは思われたくなかった。
 わずかに舌先を触れさせただけで止まってしまったジョニィに、男が笑う。
「いかにも嫌そうな表情。いい顔だ」
 その声に腹が立った。気づかれて、馬鹿にされてなるものかと、ためらいを捨ててもう一度性器を舐める。今度は先ほどよりしっかりと。敏感な舌に柔らかさと苦みが伝わってくる。
「舐めやすいように手で持って。先端の方も舐めるんだよ」
「…うるせえな、分かってる」
 機嫌を損ねてはいけないと思いながらも反抗的な返事になる。今から、いや、これからずっと、男が満足するまで射精させなければならないのだと思うとうんざりするようだった。
 男に言われた通りに性器に手を伸ばしていく。持ち上げると、見た目よりずっと重量感がある気がした。自らの手で握ったせいで、目の前すぐに熟れた亀頭がくる。気持ち悪さに、ジョニィは思わずグッと歯を噛んでいた。
 顔を近づけ、亀頭に舌を伸ばす。じっくり舐めたところで時間が掛かるだけなのだから、さっさとこの男に気持ちがいいように舌を這わせ、終わらせてしまおうと思った。それでも動作はどうしても鈍くなる。
 尿道口の近くを一舐めする。それから、亀頭全体を口で含んだ。
「はあ……」
 初めて感じる弾力と温度に、つい声が出た。目に性器を映さないために目を閉じる。もう少し奥までくわえようと、体を前に出すと、一番太い部分が口に引っかかった。
 舌を少し引いて動かしやすいようにし、裏側に舌を伸ばす。実際の大きさ以上の圧迫感を感じる。
「う…」
 亀頭と竿の間にくぼみを見つけ、そこを舐める。奥へ舌をやり、こするようにしながら戻し、また奥へ。そうしてばかりもいられないので頭も少しずつ動かしていく。
 歯を立てないよう気をつけているつもりでも、慣れないジョニィではどうしても多少は当たってしまう。けれど男はそんなところにも興奮していた。だんだんと、性器に芯が入ったように固くなり、角度を持っていく。まるで亀頭で喉をえぐられるようだった。口がますます圧迫され、動いているのはジョニィ自身なのに、性器を口中に押しつけられている気持ちになる。
「いかにも慣れないという感じだね。素晴らしい」
「ん……っはあ」
 何かを反論しようとするも、喋ることはできない。
 唾液でだんだんと性器が濡れていく。ぬるぬるとして動きやすくなる代わりに、どうしても唾液混じりの先走りを口にしてしまう。
「……うぐ」
 苦みが走る。飲みたくないと思うせいで胃にすんなり入っていかず、余計にその味と不快さが喉に張り付く。
「手も使って」
 言われるままに、支えに使っていた手を動かした。男が気持ちよさそうに息を吐く。手で掴む性器は口で触れるのとはまた違っていた。触れる部分の違いからか、固さを充分に感じる。
 どの程度強くこすればいいのかジョニィには分からず、過去、自分がされたときのことを思い出しながら扱いた。陰毛のごわごわした触感が手の側面に当たっていく。
 手を使う分頭が動かしづらくなったので、口は舐めることに専念する。裏側ばかりでなく、側面に、先端に、少しでも奥にと、偏らないように舐める。どんどん男根は大きくなっていった。その脈動までが感じられそうになる。
「ん、ん……」
 一生懸命に舐め続けるうち、意識は男に快感を与えることに集中していく。最初あった抵抗は少しずつ消え始めていた。
 ぐちゅ、じゅく、と部屋には口淫の音が響く。息を荒げながら、前のめりの体勢になり懸命に奉仕するジョニィに男が笑った。
「はは。いい気分だ。いつも、当たり前のように首位を取っているジョニィ・ジョースターが、跪いて従順に私の性器を、稚拙に舐めているなんてね」
 現実に引き戻す言葉に体がカッと熱くなる。羞恥が体に戻ってくるが、今更、やめることも怒ることもできはしない。ジョニィにできるのはただ、好きでも何でもない男の性器を自らの舌で舐め、その精を吐き出させることだけだった。
 口中で限界まで男根が大きくなる。苦しくて目尻に涙が浮かびそうになる。脳に、ぐわんと広がるような目眩が起こる。
「おいしいか?」
「…………」
 唐突に尋ねられる。胡乱に男を見上げると、ジョニィが答えるのを待っているようだった。決しておいしいはずなどない。だが、いかに男を楽しませられるかで、恐らく今後の処遇が変わる。
 ジョニィは口を離し、棒読みで答えた。
「おいしい」
 投げやりな答え方でも男は満足したようで、うんうんと頷いている。この男からしたらジョニィの反抗すらも楽しみの要素なのだ。続けて、面白がっているように言葉を重ねてくる。
「言うんだ。何がおいしいか」
 卑猥な命令だった。しかしジョニィは男を睨み付けるだけで、言いはしない。さすがにそんなことを言うのには抵抗があったからだ。無言のまま、また唇を性器につけて口腔愛撫を再開する。
「話すよりもしゃぶるのが好きか。まあ、言わせるのはまた今度だな」
 ジョニィは男の発言を聞かなかったことにして集中した。
「んっく、あ、はあ……」
 大きなものを口に含むと、どうしても苦しさで声が出る。細切れの高い声は喘ぎのようだった。ジョニィ自身にも分かっていても、止めることはできない。
 びくびくと男の性器が、口の中で一際大きく跳ねた。
「出すよ。飲むんだよ」
「!」
 その言葉と同時に、ずっと椅子に置かれていた男の両手が伸び、ジョニィの頭を掴む。突然触られる驚きと言葉の内容に頭を引こうとしたが、がっしりと掴まれ、逃げることはできなかった。
「……ん…んーーっ!」
 掴んだ頭を引っ張られ、性器が今までよりずっと奥に押し込まれる。苦しさで暴れようとしたが、やはり抵抗は無駄だった。口に出されるのだろうと思ってはいたが、射精のために固定され、今にも出そうとされるのには生理的な恐怖があった。
「ん、あ、………!」
 抵抗するジョニィの口内に、無情にも精液が注がれていく。性器が何度も大きく震え、そのたびにどろつく固まりを直接、喉の奥に流し込まれる。
「んー……!」
 精液を飲まされる感覚。熱いものが胃に溜まる生々しさ。それらから逃げたくとも、逃げられない。ジョニィがばたつく間にも男は射精し続けていた。
 最後にもう一度性器は大きく震え、多くの精液を出す。
「うう、ん、っく」
 強引に飲ませ、全てを出し切ってからようやく男は手を放した。解放されてすぐに、ジョニィは男の手を強く払い顔をそむけた。
「げほ! けは、はぁ、はあ、は……」
 喉に精液が絡み今にも嘔吐しそうだった。むせても粘度のある液体は吐き出されてはくれない。むしろ、咳の後の呼吸でますます喉の奥に追いやってしまっていた。
「うええ…」
「なかなか良かったよ。さすが、女の子に人気なだけある。どうされると気持ちいいか分かっているんだな」
 初めての飲精に噎せ、苦しさと吐き気から目元に涙を溜めるジョニィに構わず男が話す。ジョニィはその言葉を聞くどころではなかった。精液の味が口中にこびりつき、離れてくれない。床に手をつき、荒い呼吸で息を整える。
 しばらくの間、男はその様子を見ていたが、不意に自らの性器に指を伸ばした。射精したばかりの性器は勃起する前と同じように萎えている。違いは、今はジョニィの唾液でぬらぬらと光っていることだった。
 男は少し残っていた精液を自らの指につけ、しゃがみ込むジョニィに近づいてその手を差し出した。気配にジョニィは顔を上げ、精液のつく指を見て眉をひそめる。
「さあ、この指をしゃぶって」
 けれど抵抗はできない。そもそも、こんなことよりずっと嫌なことを、この後にするのだ。指をしゃぶる程度のことを拒否していては、とても今後やっていけない。
 再び無言で指を口に含む。先ほどとは比べられない、ささやかな大きさと柔らかい触れ心地。指の腹が唇の裏に触れる、かすかなくすぐったさ。やりたくない行為とはいえ、性器を舐めるのよりもずっとマシだった。
 しゃぶるように言われたため、指を奥へ奥へとくわえ、第二関節の辺りまで入れる。それから指の境をちろちろと舐め、舌を上下に動かし、軽く歯を立てる。
 あの大きな性器の後では、指を舐めるのは圧倒的に簡単だった。舐めるままに動く二本の指が楽しくすら思えるほどだ。じゅくじゅくと音が立つまでジョニィに指を好きにさせてから、男は指を引き抜いた。
「じゃ、ベッドに行こうか」
 それだけ言うと立ち上がり、すぐに部屋を出て行った。
 ついに男とセックスすることになるのだ。ジョニィは覚悟を決めて立ち上がり、その後ろについていった。やはりどうしても抵抗から歩みは遅くなり、ジョニィと男の間の距離が広がっていったが、男はジョニィを急かしはしなかった。



*慣らすシーン書くの面倒なのでここも飛ばそう…。ジョニィは男の指で慣らされました。で、ベッドに寝転がされてるかんじです。。あ、二人とも裸ということで…。



 男相手は初めてなんだろう、と男が聞いた。正直に答えるべきか一瞬迷ったが、嘘をついたところで何にもならない。ジョニィが頷くと男はまた、満足げに頷いた。
 仰向けになった体に男が乗ってくる。膝の間に腰が入り、また大きさを取り戻した性器が腿に当たった。
「可愛い胸だ」
 もう臨戦体制になっているのに、男はもうしばらく遊ぶつもりらしい。笑いながらジョニィの乳首に手を伸ばし、きゅっとつまむ。
「……うっ」
 体がビクリと反応する。それに気を良くしたのか、押しつぶすようにして乳首がいじられていく。どうしても、そのたびにジョニィは身をよじってしまう。
 ジョニィの胸は、これまでの愛撫で左右ともに形を持っていた。快楽からではない。慣れないことの連続で、体が過剰反応してしまっているのだ。
「グミのようだね」
「あっ、あ……やめ、…んっ」
 男が言い、乳首をつまむ。そのままこねくりまわされる。緩急のある動きで責められていく。ここまで触れられていなかった胸は、慣れた手つきの指に大きな反応を示した。鋭い刺激が走る。甘く、直接的なのにむず痒い。どこか物足りない。そんな快感が胸もとからジョニィを襲ってくる。
「やめ……ろ! やるならさっさと…」
 乳首がじんじんとした。堪えようのない気持ちよさが体中に走り、自分のものとは思えない声が出る。どんどん募る甘い快楽に翻弄されていく。
「随分と反応がいいじゃないか。胸が弱いのか」
 男が笑い、もう片方の乳首に顔を近づけていく。
「な、なに……っあ!」
 胸を舐められ大声が出た。唾液で乳首が濡らされていく。吸われ、先端を舌でつつかれ、全体を舐め上げられ、一つの快楽が終わらないうちにどんどん次を与えられる。
 止むことのない快感はジョニィの矜持を緩やかに崩していた。行くところがないからだ、仕方なくだというのがこの行為の言い訳だったのだ。
 快感に理性で抗おうと思っても、次々に襲ってくる刺激がそれをさせない。
「あ、あっ……」
 特に舌で転がされるのが堪らなかった。切ないぐらいに強い刺激がくる。
 男がゆっくりと体を離した。それでも、ジョニィの体は余韻に震えてしまう。息を荒くしながら目を閉じると、先ほど散々慣らされた部分に熱いものを押し当てられた。
「今度は私の方も気持ちよくさせてもらうよ」
 言いながら、男が自分の性器を握り位置を調節する。ついに来たその時に、ジョニィは体を強ばらせた。
 性器がジョニィの中に入ろうとしてくる。ぐいぐいと押しつけられ、ほんの僅か、数ミリだけ先端が入る。ジョニィは目を逸らすこともできず、自らの孔に男根が押し当てられるのを見ていた。よそ見をしたら、その隙に入れられてしまいそうだったのだ。
 先ほど、指で慣らされた時は大きな圧迫感があった。今度は、性器を入れたら、一体どうなってしまうのだろうか。どのぐらい苦しいのだろうか。ジョニィの頭に恐ろしい想像が巡る。
 男に誘われたときに覚悟はしたつもりだ。その後も何度も心構えをした。けれど実際にいざ挿入される段階になると恐怖が湧き上がる。ジョニィは強くシーツを握りしめた。
「そんなに体を硬くしては、入りづらいよ」
 ふふ、と男が笑う。そして、押しつける程度だった腰を、ぐっと押し込んできた。
「――――っ!」
 亀頭が全て、ジョニィの内に入り込む。
 あまりの衝撃に声が出ない。限界まで、一気にジョニィの孔は広げられた。凄まじい圧迫感が体を襲う。潤滑剤を塗り込まれたので裂けはしないが、亀頭が収まり、内側から孔を押しているのがよく分かる。際限なく広げられるようだった。
「あっ、あ……」
 苦しさから息を吐く。そのたびにますます入れられた亀頭を感じる。ジョニィにとって今、この男の性器は自分の体を破壊しようとしているように思えた。
「くるし…っ、は……」
 衝撃を訴えようとする。しかし途中で息が切れ、吐息だけになってしまう。初めて男の性器を体に入れ、ジョニィの体はそれに耐えるだけで精一杯だった。これ以上入れられたくはないと力が入り、ぐいぐいと強く性器を締め付ける。それが先端の大きさを感じて余計に苦しい。だが力を抜くことなどできない。
 そんな様子を見ているのに、男はとても残酷なことを言う。
「あんなに慣らしたのにとてもキツいね。気持ちいい、最高だ。…全部入れるよ」
 まだ、先端の挿入にすら必死で息を吐くジョニィには、それは絶望的な言葉だった。必死で押しとどめようとする。
「待て、まだ……やっ、………あああああっ!」
「ほら。全部入ってしまったよ」
 絶叫が部屋内に響く。男の性器は、抵抗するジョニィを慮ることなどせず、強引にその全てを収めていた。
「いっ、いた、痛……い、気持ち悪い…っ」
 先端だけの時とは別次元の苦しさに包まれる。さっきも、限界と思うほど苦しかったのに、それが甘えに思えるほどだった。
「あ、うう………あ、やだ…やっ…」
 入り口を広げられただけでもあれだけ苦しかったのだ。奥まで一気に入れられては、その苦しさはとても耐えられるものではない。
 その上この後、男が射精するまで腰を動かされるのだ。ジョニィの目尻には、それを思った恐怖で涙が浮かぶ。男とのセックスがここまで苦しいとは、想定の範囲外だった。
「あ…嫌だ……、痛い…待って………、抜…け」
 あまりの苦しさに涙が零れた。一度出てしまえばもう涙は止まらない。ぼろぼろと止まることなく流れ、ひっく、ひっくと弱々しくしゃくりあげる。
「泣いちゃったのか。おやおや、可哀想に。初めてのペニスはそんなに痛かったかな」
 けれど男はジョニィが泣くのを見て笑うばかりだ。まだ動かしはしないが、ジョニィが頼んでいるのに全く身を引かない。その態度にジョニィは絶望を募らせていく。
「やだ……う、痛い、すごく痛い…っいた、いよ……」
 泣きながら苦痛を訴えると、ますます辛く思えてくる。激しい圧迫感と不快さに汗も浮かぶ。男の性器は、足の付け根がジョニィに触れるほどに深く入っていた。
「いい表情だ。さっきまで気丈にしていた子と同一人物だと思うと、ゾクゾクするね」
「っや……ああ!」
 またジョニィの口から叫びが迸る。だが、今度は苦痛によるものではなかった。男の指が再び胸に伸びたのだ。挿入に意識を集中してしまったせいで、体は与えられる感覚に対して鋭敏になっている。この状態で乳首をつままれれば、叫んでしまうほどの快感が走るのは当たり前だった。
「んっ、あ、やだやだやめ…、んん……っ、あ、ひ、ひゃああ…」
 両方の胸を愛撫される。ぐりぐりとされるそのたび、挿入前にいじられたときよりずっと大きな快感がくる。ジョニィは思わず腰を浮かせていた。
 ぞくりと下肢から妙な感覚が走る。胸に触れられ、締め付けた途端だ。こんなにも痛いのに、涙が止まらないほど苦しいのに、乳首をいじられた途端に、性器を入れられた孔が疼いた。その反応は挿入している男に如実に伝わっている。
「あれ? どうした? もしかして、気持ち良くなってきたのか?」
 そう言って腰を押しつけてくる。
「ひ! ち、ちが…あああ………ん、違う…、っく!」
 否定はしたものの、胸をいじる指と同時に中が疼くのだ。口だけの否定になっていることは、男にも、ジョニィ自身にも明らかだった。
 反応に気を良くした男がますます乳首をいじる。ジョニィの胸はおもちゃにされた。ぐりぐりと、男の好きなようにいじられていく。
 中が燃えるように熱くなる。締め付けるたび、胸をいじられるときのような甘さが体に広がっていく。痛みは早くも快楽に中和されてきていた。
「あ、ああ、あ……んっ」
 ジョニィにできるのは、胸をいじられながら女のように喘ぐことだけだ。涙はもう止まっていた。下から少しずつ、じれったいような快感がせり上がってくる。
「そろそろ動くよ」
「あ、待て……!」
 それまで動きはせず、胸をいじって楽しんでいた男が宣言する。いくら痛みが薄れてきたとは言え、まだまだ怖い。だが男は低く笑って性器を抜き出した。
「う……あ、……………あっ、……ひ」
 寒気が体に流れる。太く大きなものが抜けていく気持ち悪さにぎゅっと締め付けた。けれど、抜かれてすぐにまた性器が戻ってくる。抜かれれば気持ちが悪いが、入るのはやはり苦しい。
「ん…んっ」
 最初は非常に遅く。次はゆっくりと。その次もまた、こすりつけるような速度で。馴染ませるような遅さで、抜き差しが行われていく。その間にも気まぐれに胸をいじられる。
「最高に気持ちいいよ」
 だんだんと、抜かれるときの不快感がゾクゾクする感覚になっていた。挿入の苦しさも充足感に近いものになる。ジョニィは男とのセックスで快感を覚えそうになっていた。
「あ……はああっ、ん!」
 抽挿がだんだんと早まっていく。男の腰がぶつかり、離れてはまた当たる。生々しい水音が下半身から聞こえ、ジョニィの羞恥を煽る。
 ジョニィはまさか、こんなことになるとは思っていなかった。多少痛がってそれで終わりなのだと思っていた。まさか、こんな風に気持ちよくなって喘ぎを洩らすなんて、全く思ってもみなかった。
 恥辱に震えるジョニィに、更に屈辱的な言葉が掛けられる。
「まるで発情期の牝馬のようだな。すごい素質だ」
「なっ、メスなんかじゃ………ん、ふう、あっ…」
 否定する言葉は喘ぎ声にかき消えた。反射的に洩れるだけだった声に、いつの間にか甘い響きが伴う。
 激しい抜き差しに感覚が麻痺していく。今のジョニィには痛みすらも刺激だった。苦痛が快感と溶け合い、何が気持ちよくて何が痛いのか分からなくなる。
「んっ、う、あ……あ、はあ! ふ、あ、あ…」
「いななく代わりに喘ぐのがお似合いだね。馬に乗るのも男に乗られるのも好きだなんて、いけない子だ」
 責めるような口ぶりをしつつも、決して従順ではないジョニィがいい反応を見せることに、男は興奮していた。
「気持ちいいと言いなさい」
 声だけは優しく命令される。ここで素直に従えば男は気を良くするだろう。それはつまり、今後のジョニィが快適に過ごせることに繋がるのだ。
 ちょっとした打算。けれどそれはただの言い訳だ。気づけば、ジョニィはほとんど本心から言っていた。
「気持ち……いい…あっ!」
「もっとだ。もっと、何が気持ちいいか言え」
「ん…………あっ、あ、せっくす…セックスが、気持ちい……ん、はああ!」
 吐息に混ぜ、恥ずかしさから小声になりながらも言う通りにすると、男の腰使いが激しくなった。気がつけば手は腰に添えられ、胸はいじられていなかった。けれど気持ちよい。もう乳首をいじられていなくても、ジョニィは性器で体内を掻き回されるだけで感じていた。
「ふふ。淫乱な子だな。初日だから、今日はそろそろ射精してあげるよ。どこに出されたい?」
「はあ、は……う…」
 質問の形式を取ってはいるが、この質問も、どんな返事を待っているのかは明白だった。ジョニィも男だから分かる。
 けれど、数十分前に口で奉仕した時のことを思い出すと、男の射精を体で受け止めるのは嫌だった。それでも今日はこれで終わりなのだ。最後の最後で反抗し、機嫌を損ね、もしものことがあったら路頭に迷ってしまう。
 迷いを振り切ってジョニィは言った。
「中に………体の中に、出せ。射精して…うっ、あ、あああっ!」
「よし、そうだ。いい子だ」
 男はそう言うと、ジョニィの腰をがっしり掴んで固定した。自由に動けなくなり、嫌な角度でも腰を引けなくなる。ただ男の好きに突っ込まれるだけになる。
 この男にとって、ジョニィはジョナサン・ジョースターという個人ではなかった。天才で生意気な有名人。ちょっと顔がいい穴代わり。そんな、暇つぶし相手やちょっとしたステータスでしかない。ジョニィのことなど見てはいないのだ。
 そう分かっているのに、ジョニィには、何度か言われたいい子という言葉が嬉しかった。この男の年齢などジョニィには分からないし、少しの関心すらない。けれど、見た目の印象では父と同じぐらいに思えた。もう、最後に父にいい子だと言われたのは、数年どころではないほど以前のことだ。その父に褒められたような錯覚を覚えそうになる。
 本質的に互いへの関心がないのは、ジョニィも男も同じだった
 そんなことをぼんやりと考える体が、一層強く固定された。考える間もなく、何の宣言もなく、突然体の奥に精液が掛かる。
「ん、ん…あ、………はあ、ひ、ん、ううう!」
 沸騰しそうな熱さにジョニィは身を曲げた。それでも体内に射精される感覚はとても堪えきれるものではなく、悶える声が出る。
 限界まで奥に入れられた性器が、更に奥に入ろうとする。そうして行ける限りに深くまで来たところで、断続的に精を吐き出した。
「うう、あ、あ……っ」
「中に出ているのが、分かるだろう?」
 シーツをぐしゃぐしゃにし射精を受け止めるジョニィに男が声を掛ける。返事をする余裕はなかった。
 ジョニィの中で、だんだん性器が固さを失っていく。そして今までの大きさをなくした頃、すっかり柔らかくなった性器がずるりと引き抜かれた。
「う……ん!」
 柔らかいものが体から抜けていくのは、今までの感覚とはとはまた違った。軟体動物が這うような動きに体が震える。
 二度目の吐精を終え、男が満足したように深呼吸する。体が起き、離れていく。もう自由に動いていいようだった。
 だが、ジョニィはたった今の性交の疲労に、動く気力を無くしていた。ついさっきまではっきりしていた意識が急速に眠りに引かれていく。一度目を閉じたらほんの数秒で眠ってしまいそうになる。
「ふう…なかなか良かったよ。いい拾い物をした」
 二度射精してすっきりしたのか、男は近くにあった新品らしきタオルをジョニィに向かって投げ、あっさり部屋を出て行った。
 タオルで体を拭く体力もなく、ジョニィは、思考のまとまらない頭で今後に思いを馳せていた。

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なんかここまでストーリーがなくて、ジョニィもろくに喋ってなくて、エロス内容もすごーく普通だと、こんなんアップしていいのか疑問に思います。棒男の方がよっぽどたくさん喋っている…すみません……



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